icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術52巻5号

2024年05月発行

文献概要

技術講座 病理

細胞診検査のためのパパニコロウ染色—染色の原理と注意点

著者: 畠山重春1

所属機関: 1永井マザーズホスピタル病理診断科

ページ範囲:P.468 - P.475

文献購入ページに移動
Point

●検鏡前に,検鏡に適した染色標本か否かが大切であり,適切な染色結果を得るには,その前の塗抹標本作製に向き合う心構えを自覚する.

●パパニコロウ(Pap.)染色で優れた染色結果を期待するためには,湿潤固定の手順が順守された塗抹標本が必須である.

●Pap.染色用の湿潤固定は塗抹後1〜3秒以内に行う.

●95%エタノール溶媒のOG-6,EA-50液染色後の95%エタノールは,分別の役割を担っている.

●脱アルコールを完全に行うことで早期の退色を防止する.

参考文献

1)Boon ME, Drijver JS. Routine Cytological Staining Techniques: Theoretical Background and Practice. Palgrave Macmillan, 1986.
2)畠山重春,他.パパニコロウ染色.水口國雄,他(編).最新 染色法のすべて.医歯薬出版,2011:pp.237-242.
1)三浦妙太(監),畠山重春(監・編著).実践 病理組織細胞診染色法カラー図鑑(第三版).近代出版,2008:pp.172-177.
2)畠山重春,塩田敬.検体の種類.検と技.1998;26:185.
3)畠山重春.細胞診の染色法.病理と臨.2013;31(臨時増刊):23-33.
4)Baker JR. Principles of Biological Microtechnique. Methuen & Co Ltd, 1970.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?