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脂質代謝の新しいマーカー—「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」を踏まえて
著者: 木村孝穂1
所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科臨床検査医学
ページ範囲:P.503 - P.505
文献購入ページに移動「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」1)が発表され,食後の中性脂肪(TG)の指標として随時TGが脂質異常症の診断基準に加わった.脂質異常症の診断には,総コレステロール(TC)・TG・高比重リポ蛋白コレステロール(HDL-C)濃度を測定し,空腹時採血かつTG 400mg/dL未満の場合はFriedewaldの式(F式)で低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)値を算出する.
食後やTG≧400mg/dLでF式(TC−HDL−C−TG/5)が適用できない場合,LDL-Cを直接法で測定するかnon-HDL-Cを算出する.本稿では,non-HDL-C,随時TGと血管内におけるTG代謝の中心的役割を担うリポ蛋白リパーゼ(lipoprotein lipase:LPL)を取り上げる.
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