icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術52巻5号

2024年05月発行

文献概要

病気のはなし

白内障

著者: 渡邊敬三1

所属機関: 1南大阪アイクリニック

ページ範囲:P.520 - P.522

文献購入ページに移動
Point

●白内障は水晶体になんらかの混濁が認められるものであり,原因には先天性や加齢の他,外傷,アトピー性皮膚炎,糖尿病,薬物(ステロイドなど)内服,眼疾患(ぶどう膜炎など)に併発するものなどがある.

●進行予防を目的としてピレノキシンやグルタチオン点眼が使用されるが,効果は限定的である.

●白内障には外科的治療が行われるが,治療に使用される眼内レンズは多岐にわたり,手術前の問診を十分に行い,正確な検査を行った上で,適切な眼内レンズを選択することが重要である.

参考文献

1)五十嵐多恵.眼底検査に必要な解剖・生理.臨検.2023;67:36-41.
2)厚生労働省.厚生労働科学研究成果データベース:科学的根拠(evidence)に基づく白内障ガイドライン策定に関する研究. https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/5546(2024年1月28日アクセス)
3)Upaphong P, et al. The Possible Positive Mechanisms of Pirenoxine in Cataract Formation. Int J Mol Sci. 2022; 23: 9431.
4)Mathew MC, et al. Antioxidant vitamin supplementation for preventing and slowing the progression of age-related cataract. Cochrane Database Syst Rev. 2012; 6: CD004567.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?