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病棟で脳波を取る際にノイズを除去する工夫について教えてください.
著者: 佐々木伸章1
所属機関: 1東邦大学医療センター大森病院臨床生理機能検査部
ページ範囲:P.530 - P.532
文献購入ページに移動A 脳波検査は,意識障害やその他の理由で検査室に来るのが難しい患者さんに対して行うことが少なくありません.その場合は病棟へ出張して検査を行うことになります.病棟での検査は検査室と違い,シールドルーム(外部からの電場や磁場の影響を受けないよう設計された部屋)に覆われていない環境で行います.病棟では,患者さんのベッドサイドに生命維持・治療のための医療機器が数多く並んでいることがほとんどです.ここで問題となるのは,外部の機器などから脳波計に電流が流れ込むことにより生じる交流障害です.交流障害が入ってしまうと,脳波上に周波数50または60Hzの規則正しい波が混入し,脳波の判読が難しくなります(図1).アーチファクトの混入が少ないきれいな脳波を記録することは,臨床検査技師の重要な役割です.交流障害は病棟での検査において高頻度に遭遇するので,その原因と対策について知っておく必要があります.
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