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はじめに
体液中の電解質(Na,K,Cl)は,体液恒常性の維持(水分量,浸透圧,酸−塩基平衡)において重要な役割を果たしており,その測定は体内における病態把握に必要不可欠の検査である.日常診療における電解質(Na,K,Cl)の測定は,ベッドサイドなどで行われる血液ガス分析装置による測定と,生化学自動分析装置を用いる測定に大きく分けられる.実際の臨床の現場では,血液ガス分析の値と生化学検査の値の差をしばしば経験する.本稿では,電解質測定における結果の解釈の注意点について解説する.
体液中の電解質(Na,K,Cl)は,体液恒常性の維持(水分量,浸透圧,酸−塩基平衡)において重要な役割を果たしており,その測定は体内における病態把握に必要不可欠の検査である.日常診療における電解質(Na,K,Cl)の測定は,ベッドサイドなどで行われる血液ガス分析装置による測定と,生化学自動分析装置を用いる測定に大きく分けられる.実際の臨床の現場では,血液ガス分析の値と生化学検査の値の差をしばしば経験する.本稿では,電解質測定における結果の解釈の注意点について解説する.
参考文献
1)関口光夫.質疑応答コーナー.衛検.1987;37:930-931.
2)杉本俊郎.Ⅱ.電解質検査:電解質・浸透圧.金井正光(監),奥村伸生,他(編).臨床検査法提要 改訂第35版.金原出版,2020:pp.733-742.
3)安田隆.7.電解質・金属.髙久史麿(監),黒川清,他(編).臨床検査データブック2021-2022.医学書院,2021:pp.197-217.
4)竹浦久司.ナトリウム(Na)の値が分析方法によって違うことの問題点.静脈経腸栄養 2009;24:797-800.
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