icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術52巻5号

2024年05月発行

文献概要

臨床医からの質問に答える

血液ガス分析と血清検査の電解質の結果に差があるのはなぜでしょうか?

著者: 吉川直之1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.536 - P.538

文献購入ページに移動
はじめに

 体液中の電解質(Na,K,Cl)は,体液恒常性の維持(水分量,浸透圧,酸−塩基平衡)において重要な役割を果たしており,その測定は体内における病態把握に必要不可欠の検査である.日常診療における電解質(Na,K,Cl)の測定は,ベッドサイドなどで行われる血液ガス分析装置による測定と,生化学自動分析装置を用いる測定に大きく分けられる.実際の臨床の現場では,血液ガス分析の値と生化学検査の値の差をしばしば経験する.本稿では,電解質測定における結果の解釈の注意点について解説する.

参考文献

1)関口光夫.質疑応答コーナー.衛検.1987;37:930-931.
2)杉本俊郎.Ⅱ.電解質検査:電解質・浸透圧.金井正光(監),奥村伸生,他(編).臨床検査法提要 改訂第35版.金原出版,2020:pp.733-742.
3)安田隆.7.電解質・金属.髙久史麿(監),黒川清,他(編).臨床検査データブック2021-2022.医学書院,2021:pp.197-217.
4)竹浦久司.ナトリウム(Na)の値が分析方法によって違うことの問題点.静脈経腸栄養 2009;24:797-800.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら