文献詳細
文献概要
病気のはなし
大腸癌
著者: 吉田公彦1 船橋公彦1
所属機関: 1東邦大学医学部外科学講座一般・消化器外科分野
ページ範囲:P.582 - P.589
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●大腸癌はわが国において最も患者数が多い癌である.
●大腸癌の治療は2000年以降大きく進歩し,現在早期癌に対しては内視鏡的治療が,また進行癌に対しては手術が第一選択である.
●手術においては,これまで永久人工肛門の造設が必須とされてきた肛門近傍の癌に対しても肛門温存が可能となり,また低侵襲治療としてのロボット支援下腹腔鏡手術が2022年より全ての大腸癌に対して保険診療で施行可能となった.
●切除不能・再発大腸癌の治療の主体は薬物療法であり,分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の登場で生存期間も著明に延長している.
●診断面でも,医療機器の精度向上や開発によって正確な診断が可能となっている.
●大腸癌はわが国において最も患者数が多い癌である.
●大腸癌の治療は2000年以降大きく進歩し,現在早期癌に対しては内視鏡的治療が,また進行癌に対しては手術が第一選択である.
●手術においては,これまで永久人工肛門の造設が必須とされてきた肛門近傍の癌に対しても肛門温存が可能となり,また低侵襲治療としてのロボット支援下腹腔鏡手術が2022年より全ての大腸癌に対して保険診療で施行可能となった.
●切除不能・再発大腸癌の治療の主体は薬物療法であり,分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の登場で生存期間も著明に延長している.
●診断面でも,医療機器の精度向上や開発によって正確な診断が可能となっている.
参考文献
1)国立がん研究センターがん情報サービス.がん登録・統計(人口動態統計) 全国がん罹患データ(2016年〜2019年)/死亡データ(1958年〜2021年).https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/dl/index.html(2023年11月14日アクセス)
2)康祐大.大腸癌に対する外科手術の変遷と現況.日大医誌.2022;81:255-265.
3)井上真奈美,田島和雄.固形癌の疫学 大腸がんのリスクファクター.血・免疫・腫瘍.2000;5:191-193.
4)大腸癌研究会(編).大腸癌取扱い規約 第9版.金原出版,2018:p.19.
5)大腸癌研究会・全国登録 2000〜2007年症例.
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