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文献詳細

雑誌文献

検査と技術52巻6号

2024年06月発行

文献概要

疾患と検査値の推移

骨粗鬆症

著者: 齋藤琢1

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科整形外科学

ページ範囲:P.590 - P.596

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Point

●骨粗鬆症診療においては,骨密度測定やX線写真撮影の他,血液検査を行い,骨形成マーカー,骨吸収マーカー,25-(OH)D,ALP,Ca,IPを測定する.

●治療開始前に血液検査を行うことは,最適な治療薬を選ぶために必要であり,また続発性骨粗鬆症をルールアウトすることにもつながるため,必須である.

●近年治療薬の種類は増えているが,治療薬によって検査値は特徴的な変動を示す.治療効果の確認に加え,副作用の予防のためにも,治療中にも定期的に血液検査を実施すべきである.

参考文献

1)Yoshimura N, et al. Prevalence of knee osteoarthritis, lumbar spondylosis, and osteoporosis in Japanese men and women: the research on osteoarthritis/osteoporosis against disability study. J Bone Miner Metab. 2009; 27: 620-628.
2)Center JR, et al. Risk of subsequent fracture after low-trauma fracture in men and women. JAMA 2007; 297: 387-394.
3)Cauley JA, et al. Risk of mortality following clinical fractures. Osteoporos Int. 2000; 11: 556-561.
4)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会(編).骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2015年版.ライフサイエンス出版,2015.
5)McClung MR, et al. Romosozumab in postmenopausal women with low bone mineral density. N Engl J Med. 2014; 370: 412-420.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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