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文献詳細

雑誌文献

検査と技術52巻7号

2024年07月発行

文献概要

技術講座 生化学

鉄代謝検査

著者: 藤原亨1

所属機関: 1岩手医科大学医学部臨床検査医学・感染症学講座

ページ範囲:P.660 - P.664

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Point

●私たちの体内で鉄がどのような役割を果たし,どのように吸収され,運ばれ,利用されているかについて理解しましょう.

●鉄代謝検査には,血清鉄(Fe),血清フェリチン,総鉄結合能(TIBC),不飽和鉄結合能(UIBC),トランスフェリン飽和度(TSAT)が含まれます.

●血液中の鉄はトランスフェリンと結合しており,このバランスを判断するのが血清鉄,総鉄結合能,不飽和鉄結合能です.

●血清フェリチン,トランスフェリン飽和度は体内に貯蔵されている鉄の量を推定するのに利用されます.

●血清鉄,総鉄結合能,不飽和鉄結合能は比色法により測定し,血清フェリチンは特異的な抗体を用いて免疫化学的に測定します.

参考文献

1)日本鉄バイオサイエンス学会治療指針作成委員会(編).鉄剤の適正使用による貧血治療指針 改訂第3版.響文社,2015.
1)日本医師会(編),矢冨裕(監).日本医師会生涯教育シリーズ 臨床検査を使いこなす.日本医師会,2021.
2)大西宏明(編).臨床検査ガイド 2020年改訂版.文光堂,2020.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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