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文献詳細

雑誌文献

検査と技術52巻7号

2024年07月発行

文献概要

技術講座 生化学

免疫化学検査に潜むピットフォール

著者: 中野恵一1

所属機関: 1北海道大学病院検査・輸血部

ページ範囲:P.666 - P.670

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Point

●臨床検査には,臨床症状と一致しない非特異的な異常反応(非特異反応)が発生することがあります.

●非特異反応に起因した予想外の結果を臨床検査では,“ピットフォール”と呼びます.

●ピットフォールに落ちないために,測定原理や試薬成分を理解し,日頃からなぜそのような検査結果になったのかを考えておくことが重要です.

参考文献

1)日本臨床化学会ピットフォール研究専門委員会.ピットフォール事例集.https://jscc-jp.gr.jp/?page_id=2911(2024年4月10日アクセス)
2)阿部正樹,他.Human anti-mouse antibody(HAMA)による非特異反応症例における血清希釈直線性に関する考察.日臨検自動化会誌.2015;40:10-15.
3)平野哲夫.遊離型T3(F-T3)および遊離型T4(F-T4)高値の検体を希釈して測定してはならない.Med Technol.2001;29:1538.
4)Shawler DL, et al. Human immune response to multiple injections of murine monoclonal IgG. J Immunol. 1985; 135: 1530-1535.
5)Kano K, et al. Studies on heterophile antibodies in transplantation sera. Transplantation 1975; 19: 20-26.
6)Howanitz PJ, et al. Incidence and mechanism of spurious increase in serum thyrotropin. Clin Chem. 1982; 28: 427-431.
7)日本臨床化学会ピットフォール研究専門委員会.ピットフォール解析マニュアル—異常事例の発見から解析まで 第1版.2023年3月発行.https://jscc-jp.gr.jp/?page_id=2911(2024年4月10日アクセス)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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