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血液検査における骨髄異形成症候群と巨赤芽球性貧血の鑑別のポイントを教えてください.
著者: 森文香1
所属機関: 1慶應義塾大学病院臨床検査科
ページ範囲:P.720 - P.722
文献購入ページに移動A 骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndrome:MDS)は,造血幹細胞のクローン性異常による後天性造血障害です(筆者注:WHO分類第5版ではmyelody neoplasmsに名称変更されました)1).一方,巨赤芽球性貧血(megaloblastic anemia:MA)は,ビタミンB12あるいは葉酸の欠乏または利用障害によりDNA合成障害を発症する疾患です2,3).両疾患の病因は異なりますが,無効造血を伴い,大球性貧血を呈し,巨赤芽球および巨赤芽球様変化など類似した細胞形態所見が認められます.
以下に,実症例を示します.
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