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文献詳細

雑誌文献

検査と技術52巻9号

2024年09月発行

増大号 臨床医に伝わりやすい 検査報告書とパニック値報告の心得

3章 血液検査

—末梢血液像—異型リンパ球と異常リンパ球

著者: 後藤文彦1

所属機関: 1NTT東日本関東病院臨床検査部

ページ範囲:P.861 - P.866

文献概要

Point

●異型リンパ球(atypical lymphocyte)は,何らかの抗原刺激に反応し,活性化されたリンパ球の形態変化である.近年,“反応性リンパ球(reactive lymphocyte)”の呼称が推奨されている.

●異常リンパ球は,造血器腫瘍(主にリンパ腫)で出現する不可逆性の変化を伴う“腫瘍性リンパ球”のことである.

●形態学的特徴は,異型リンパ球は一見して多彩な細胞なのに対して,異常リンパ球は均質な腫瘍細胞が主体である.いずれも細胞形態のみでは限界があり,臨床情報,細胞表面マーカー検査などで補完する必要がある.

参考文献

1)日本臨床衛生検査技師会(監).JAMT技術教本シリーズ 血液細胞症例集.丸善出版,2018.
2)奈良信雄,他(編).最新臨床検査学講座 血液検査学 第1版.医歯薬出版,2016.
3)阿南建一,他(監).エビデンス血液形態学.近代出版,2014.
4)日本検査血液学会(編).スタンダード検査血液学 第4版.医歯薬出版,2021.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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