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文献概要
増大号 臨床医に伝わりやすい 検査報告書とパニック値報告の心得 3章 血液検査
フローサイトメトリー検査
著者: 増田亜希子1
所属機関: 1虎の門病院分院臨床検査部
ページ範囲:P.881 - P.888
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●フローサイトメトリー(FCM)は,細胞表面や細胞質内の抗原の発現パターンを解析することで腫瘍細胞の系統や分化段階を推測できる検査である.
●FCMは急性白血病の診断や経過観察に必須の検査であり,リンパ腫の診断にも有用である.形態所見や染色体・遺伝子検査所見と組み合わせて活用される.
●正常細胞では通常発現しない抗原の組み合わせ・パターンはaberrant expressionと呼ばれ,腫瘍性を強く示唆する所見である.
●フローサイトメトリー(FCM)は,細胞表面や細胞質内の抗原の発現パターンを解析することで腫瘍細胞の系統や分化段階を推測できる検査である.
●FCMは急性白血病の診断や経過観察に必須の検査であり,リンパ腫の診断にも有用である.形態所見や染色体・遺伝子検査所見と組み合わせて活用される.
●正常細胞では通常発現しない抗原の組み合わせ・パターンはaberrant expressionと呼ばれ,腫瘍性を強く示唆する所見である.
参考文献
1)増田亜希子.細胞表面形質.日内会誌.2011;100:1807-1816.
2)増田亜希子.細胞表面マーカー検査.矢冨裕,他(編).血液形態アトラス 初版.医学書院,2017:pp.35-40.
3)増田亜希子.細胞表面マーカー検査.内科 2020;125:1094-1096.
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