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文献詳細

雑誌文献

検査と技術52巻9号

2024年09月発行

文献概要

増大号 臨床医に伝わりやすい 検査報告書とパニック値報告の心得 3章 血液検査

血小板凝集能検査

著者: 野々部亮子1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.895 - P.900

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Point

●血小板凝集能検査は,出血性疾患の診断や抗血小板薬の薬効評価に用いられる.

●血小板は外部から刺激を受けると容易に活性化してしまうため,検体採取前から採取後の検体調整に至るまで,検体の取り扱いには注意を要する.

●服薬など,患者情報を事前に確認し,依頼に沿った検査を実施して,結果を報告する必要がある.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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