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増大号 臨床医に伝わりやすい 検査報告書とパニック値報告の心得 3章 血液検査
クロスミキシングテスト
著者: 安本篤史1
所属機関: 1北海道大学病院検査・輸血部
ページ範囲:P.901 - P.905
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●クロスミキシングテストは,プロトロンビン時間(PT)や活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)が延長した症例に対して,簡便で安価に評価できる点が優れているため広く実施されるべきである.
●血漿サンプルの調製,測定試薬の選択,患者血漿の混合比率,加温時間を正しく設定しないと誤った結果を報告する可能性があるため,事前に各施設で設定を行う必要がある.
●クロスミキシングテストの判定により治療が大きく変わる可能性があるため,正確な評価を心掛ける.
●クロスミキシングテストは,プロトロンビン時間(PT)や活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)が延長した症例に対して,簡便で安価に評価できる点が優れているため広く実施されるべきである.
●血漿サンプルの調製,測定試薬の選択,患者血漿の混合比率,加温時間を正しく設定しないと誤った結果を報告する可能性があるため,事前に各施設で設定を行う必要がある.
●クロスミキシングテストの判定により治療が大きく変わる可能性があるため,正確な評価を心掛ける.
参考文献
1)吉田美香,他.クロスミキシング試験のすべて 2.クロスミキシング試験におけるサンプル採取法の注意点.医療と検機器・試薬.2012;35:841-847.
2)日本検査血液学会標準化委員会凝固検査標準化ワーキンググループ.凝固検査検体取扱いに関するコンセンサス.日検血会誌.2016;17:149-157.
3)内藤澄悦,家子正裕.ループスアンチコアグラント(lupus anticoagulant:LA)の臨床と交差混合試験(cross mixing test)の有用性.医療と検機器・試薬.2012;35:854-860.
4)Pengo V, et al. Update of the guidelines for lupus anticoagulant detection. Subcommittee on Lupus Anticoagulant/Antiphospholipid Antibody of the Scientific and Standardisation Committee of the International Society on Thrombosis and Haemostasis. J Thromb Haemost. 2009; 7: 1737-1740.
5)家子正裕,他.抗リン脂質抗体症候群における診断的臨床検査であるループスアンチコアグラントの検出方法としてのクロスミキシングテスト(交差混合試験).臨病理.2009;57:990-998.
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