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増大号 臨床医に伝わりやすい 検査報告書とパニック値報告の心得 4章 臨床化学・免疫検査
生化学検査のパニック値への対応と伝え方
著者: 中渡一貴1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.912 - P.922
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●パニック値の運用は,それぞれの医療機関の実情に沿った方法を構築することが重要である.
●生化学検査の結果報告は“数値”であることがほとんどであり,その“数値”の妥当性を十分に検討する必要がある.また,“数値”の口頭での報告は,言い間違いや聞き間違いのリスクがあるため,慎重かつ確実に行う必要がある.
●各検査項目に影響を与えうる事例(検体の性状,不適切な採血方法,薬剤など)を把握しておくことで,妥当性の判断に役立てることができる.
●パニック値の運用は,それぞれの医療機関の実情に沿った方法を構築することが重要である.
●生化学検査の結果報告は“数値”であることがほとんどであり,その“数値”の妥当性を十分に検討する必要がある.また,“数値”の口頭での報告は,言い間違いや聞き間違いのリスクがあるため,慎重かつ確実に行う必要がある.
●各検査項目に影響を与えうる事例(検体の性状,不適切な採血方法,薬剤など)を把握しておくことで,妥当性の判断に役立てることができる.
参考文献
1)日本臨床検査医学会.臨床検査「パニック値」運用に関する提言書.2021. https://www.ningen-dock.jp/wp/wp-content/uploads/2022/01/panic_2021.pdf(2024年5月31日アクセス)
2)日本医療機能評価機構.パニック値の緊急連絡の遅れ.医療事故情報収集等事業 医療安全情報 2016;111. https://www.med-safe.jp/pdf/med-safe_111.pdf(2024年5月31日アクセス)
3)日本医療機能評価機構.輸液中の四肢からの採血.医療事故情報収集等事業 医療安全情報 2017;126. https://www.med-safe.jp/pdf/med-safe_126.pdf(2024年5月31日アクセス)
4)日本臨床検査標準協議会標準採血法検討委員(編).標準採血法ガイドライン(GP4-A3).日本臨床検査標準協議会,2019.
5)日本臨床化学会 酵素・試薬専門委員会,ALPプロジェクト・LDプロジェクト.ALP・LD測定法変更について—医療従事者向け.ver. 1.0,2019. https://jscc-jp.gr.jp/file/2019/alpld2.pdf(2024年5月31日アクセス)
6)村本良三,他.ドブタミンがTrinder試薬類へ与える影響とその回避策の検討.医学検査 2007;56:1216-1220.
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