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文献詳細

雑誌文献

検査と技術52巻9号

2024年09月発行

文献概要

増大号 臨床医に伝わりやすい 検査報告書とパニック値報告の心得 4章 臨床化学・免疫検査

タンパク分画

著者: 永井有理1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.937 - P.941

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Point

●タンパク分画は支持体を用いた電気泳動法によって行われ,得られたデンシトグラムから血清タンパクの量的なバランスの変動と質的な変動を捉えることのできる検査である.

●タンパク分画のパターンを知ることにより,疾患や病態を予測することが可能である.例として急性炎症型・慢性炎症型・ネフローゼ型・慢性肝疾患(肝硬変)型・Mタンパク血症型が挙げられる.

●タンパク分画によるMタンパク血症の検出は,骨髄腫や原発性マクログロブリン血症の発見の契機となるため,とりわけ臨床的意義が高く重要である.

参考文献

1)Rajkumar SV, et al. International Myeloma Working Group updated criteria for the diagnosis of multiple myeloma. Lancet Oncol. 2014; 15: e538-e548.
●日本臨床衛生検査技師会(監).JAMT技術教本シリーズ 臨床免疫検査技術教本.丸善出版,2017.
●藤田清貴.臨床検査で遭遇する異常蛋白質—基礎から発見・解析法まで.医歯薬出版,2010.
●日本血液学会(編).造血器腫瘍診療ガイドライン 2018年版補訂版.金原出版,2020.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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