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増大号 臨床医に伝わりやすい 検査報告書とパニック値報告の心得 4章 臨床化学・免疫検査
タンパク分画
著者: 永井有理1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.937 - P.941
文献購入ページに移動●タンパク分画は支持体を用いた電気泳動法によって行われ,得られたデンシトグラムから血清タンパクの量的なバランスの変動と質的な変動を捉えることのできる検査である.
●タンパク分画のパターンを知ることにより,疾患や病態を予測することが可能である.例として急性炎症型・慢性炎症型・ネフローゼ型・慢性肝疾患(肝硬変)型・Mタンパク血症型が挙げられる.
●タンパク分画によるMタンパク血症の検出は,骨髄腫や原発性マクログロブリン血症の発見の契機となるため,とりわけ臨床的意義が高く重要である.
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