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文献詳細

雑誌文献

検査と技術52巻9号

2024年09月発行

文献概要

増大号 臨床医に伝わりやすい 検査報告書とパニック値報告の心得 5章 輸血検査

不規則抗体保有,血液型異型移植者への対応:輸血関連情報カードの作成

著者: 曽根伸治1 道本真帆2

所属機関: 1国際医療福祉大学 東京本部 2国際医療福祉大学成田病院 検査科

ページ範囲:P.966 - P.969

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Point

●輸血検査で異常反応を示す患者には,医師や看護師のみだけではなく,患者にも十分な説明が必要となる.

●不規則抗体が陽性,骨髄や造血幹細胞移植の患者,および検査に影響を与える薬剤を投与した患者には輸血関連情報カードの作成をすることが望まれる.

●医師向けの詳細な報告書には,異常の概要,適合血の選択,適合血が選択できない場合の対応を記載する.

参考文献

1)石井規子,他.不規則抗体カード作成に関する現状と方向性,平成21年度全国大学病院輸血部会議技師研究会における調査と討論より.日輸血細胞治療会誌.2012;58:710-715.
2)Chapuy CI, et al. Resolving the daratumumab interference with blood compatibility testing. Transfusion 2015; 55(6 Pt 2): 1545-1554.
3)Oostendorp M, et al. When blood transfusion medicine becomes complicated due to interference by monoclonal antibody therapy. Transfusion 2015; 55(6 Pt 2): 1555-1562.
4)Brecker M, et al. AABB Technical Manual 14th edition. American Association of Blood Banks, 2002.
5)Chapuy CI, et al. International validation of a dithiothreitol (DTT)-based method to resolve the daratumumab interference with blood compatibility testing. Transfusion 2016; 56: 2964-2972.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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