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増大号 臨床医に伝わりやすい 検査報告書とパニック値報告の心得 6章 遺伝子・染色体検査
がん遺伝子パネル検査
著者: 砂金秀章1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.970 - P.980
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●本邦では2019年より固形腫瘍に生じたがん遺伝子の体細胞変異を,次世代シークエンサーで網羅的に解析するがん遺伝子パネル検査が保険診療下で行われている.
●がん遺伝子パネル検査は検体採取からエキスパートパネル開催まで多職種が連携して行う検査であり,検査全体の流れをよく把握することが大事である.
●がん遺伝子パネル検査の報告およびアドバイスサービスにおいては,よくみられるトラブルを理解した上で,各パネルの特性と最新の情報を踏まえ対応すべきである.
●本邦では2019年より固形腫瘍に生じたがん遺伝子の体細胞変異を,次世代シークエンサーで網羅的に解析するがん遺伝子パネル検査が保険診療下で行われている.
●がん遺伝子パネル検査は検体採取からエキスパートパネル開催まで多職種が連携して行う検査であり,検査全体の流れをよく把握することが大事である.
●がん遺伝子パネル検査の報告およびアドバイスサービスにおいては,よくみられるトラブルを理解した上で,各パネルの特性と最新の情報を踏まえ対応すべきである.
参考文献
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4)厚生労働省健康局がん・疾病対策課,他.遺伝子パネル検査の保険適用に係る留意点について. https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kyushu/iryo_shido/000099167.pdf(2024年5月29日アクセス)
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8)Watanabe K, et al. Analysis of quality metrics in comprehensive cancer genomic profiling using a dual DNA-RNA panel. Pract Lab Med. 2024; 39: e00368.
9)Isago H, et al. Correlation between variant call accuracy and quality parameters in comprehensive cancer genomic profiling tests. Pract Lab Med. 2024; 39: e00369.
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