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文献詳細

雑誌文献

検査と技術6巻11号

1978年11月発行

文献概要

病気のはなし

慢性肺気腫

著者: 谷本普一1 蒲田英明2

所属機関: 1虎の門病院呼吸器科部 2虎の門病院呼吸器科

ページ範囲:P.852 - P.859

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 概念
 肺気腫ということばは,"膨らます"という意味のギリシア語emphyanからきており,形態学的な概念である.肺の気腔が拡大し,破壊が生じ,膨らんだ状態のことである.この肺気腫がびまん性に広範にできて,そのために息切れなど自覚症状が現れるものを慢性肺気腫または肺気腫症と呼ぶ.
 以上のように,肺気腫は形態学的な概念であるが,現在臨床的にも診断できるようになったのは,肺機能検査の進歩に負うところが大きい.肺機能検査により肺気腫に特有な肺の過膨張や呼出障害を検出できるからである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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