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技術講座 血液
毛細血管抵抗試験
著者: 田原口経貞1
所属機関: 1徳島大学中央臨床検査部
ページ範囲:P.209 - P.214
文献購入ページに移動 毛細血管抵抗とは血球成分を毛細血管外へ出さないよう維持するための毛細血管壁の抵抗力を言い,この抵抗力の減弱することを一般に毛細血管脆弱と表現している.血管機能障害としては,先天性異常,透過性亢進,脆弱性増大(抵抗性減弱)などがあげられるが,後二者の厳密な区別は日常検査レベルでは難しい.
前回,「出血時間」の解説でも触れたごとく,血小板と血管壁との関係は,この約20年の間にかなり解明されてきた.また,微小循環系の部位による止血機能の差もある程度明らかにされてきたが(図1),血管壁自体の病態生理については依然,不明な点が多く,本検査の実施と成績の判定が難しい原因となっている.
前回,「出血時間」の解説でも触れたごとく,血小板と血管壁との関係は,この約20年の間にかなり解明されてきた.また,微小循環系の部位による止血機能の差もある程度明らかにされてきたが(図1),血管壁自体の病態生理については依然,不明な点が多く,本検査の実施と成績の判定が難しい原因となっている.
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