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文献詳細

雑誌文献

検査と技術6巻3号

1978年03月発行

文献概要

技術講座 病理

骨髄組織標本の染色

著者: 福田擁子1 諏訪幸次1 須山貞子1 浦野順文1

所属機関: 1東京大学病院病理部

ページ範囲:P.226 - P.230

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 骨髄の染色は骨髄の正常の状態をよく把握させ,ひいては病変の読み取りを容易にするものでなくてはならない.骨髄の実質細胞は,分化性分裂増殖細胞群に属する細胞であって,絶えず,細胞分裂と分化を併行して行っている,これら細胞には,大きな三つの系列がある.すなわち骨髄巨核球,顆粒球系細胞,赤芽球系細胞の三群である.
 一方,これらの細胞の増殖分化を容易に行わせる環境作りをする支持組織があり,これは骨髄静脈洞を中心とする血管系と,細網細胞がある.これらの骨髄の実質細胞である造血細胞と支持組織の正常及び病的状態を正しく理解するのには,ヘマトキシリン・エオジン(H・E)染色だけでは不十分であって,いくつかの特殊染色を併行して行う必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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