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文献詳細

雑誌文献

検査と技術6巻3号

1978年03月発行

文献概要

読んでみませんか英文論文

SLEの診断に用いられる検査法:展望

著者: 角尾道夫1

所属機関: 1日本医科大学薬理

ページ範囲:P.259 - P.261

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 SLEの患者の発見及び処置にどの方法が最も有効であるかを決めるために,SLEの診断の助けとなる現在用いられている検査法に関する文献が検討された.かつてはSLEの診断の検査の基本であったLE細胞テストは感度不良,非特異的で患者の臨床状態と一致しないと結論された.第2検査法である抗核抗体法は,感度は良いがSLEに特異的ではなかった.ゆえに,その価値はSLEの除外スクリーニング法に限られる.Farr抗DNA沈降免疫反応は,DNAの抗体の測定に使われるが,感度良好で特異的で,また,患者の臨床状態と合致した.ゆえに,Farr bindingassayが検査法として選択されるべきである.なぜなら疾病の模様を知るのに役立ち,また,SLE患者の早期診断と正しい処置に寄与する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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