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文献詳細

雑誌文献

検査と技術6巻5号

1978年05月発行

測定法の基礎理論 なぜこうなるの?

血球計数の基礎理論

著者: 日野志郎1

所属機関: 1東京逓信病院内科

ページ範囲:P.357 - P.361

文献概要

 血液の希釈
 ご承知のように,血液中の血球数はかなり多いので,顕微鏡下で目で数えるにしても自動血球計数器にかけるにしても,その方法に適した濃度に希釈しなければならない.その一部で計数して元の血液中の数を推定するのだが,実測する血球の数が少ないと誤差が大きくなる(後述)ので,余り希釈し過ぎてはいけない.適当な濃度が経験的に決められているから,それに従うがよい.
 希釈が正確でないと,いくら正しく計数しても正しい結果は得られない.それでメランジュールといった器具が考案されたわけであるが,いろいろな誤差を生む要因が内在しているのは否めず,検定された正確な器具を正しく使う必要がある.近ごろは自動希釈装置があり,再現性が良いとされているけれども,それが正確であるか検定しておかないと,正しい希釈度になることは保証されない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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