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技術講座 生理
小児脳波のとり方
著者: 難波昭善1
所属機関: 1岡山大学中央検査部
ページ範囲:P.379 - P.392
文献購入ページに移動そのうえ最近は異常波の検出のみにとどまらず,脳の機能的発達の状態を評価することを目的とする発達脳波学も重視されており,小児脳波検査の意義はますます高まってきている.しかし,小児脳波検査法には,成人の場合とは異なり,幾つかの特殊性があり,特殊の配慮が必要である.殊に乳幼児の場合,検査に対する協力が得られないという難点があり,その記録は決して容易ではない.最も難渋するのは,聞き分けのない,1〜3歳,あるいは,知能障害を伴う場合であり,特に覚醒状態の記録はなかなか困難である.小児では記録が難しいこと,検査時間が長くかかることが,多くの病院の脳波検査室において小児脳波が敬遠される大きな原因であろうと思われる.
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