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知っておきたい検査機器
呼吸抵抗計—オッシレーション法
著者: 毛利昌史1
所属機関: 1東京大学第2内科
ページ範囲:P.585 - P.588
文献購入ページに移動 Otis1)らは呼吸系の運動を電気的等価回路で表す試みを1956年に報告し,同様の考えに基づき,DuBois2)らはオッシレーション法(forced oscillation technique)による全呼吸抵抗(total respiratoryresistance,RT)の測定法を同年に報告した.以来,測定法の改良を含め本法に関する報告は多い3〜7).
本検査法は,①測定手技が比較的容易であり,②被検者の協力を特に必要とせず,③連続(反復)測定が可能であり,④測定時間も短時間ですむ,などの利点を有し,測定装置の価格も体プレチスモグラフに比べればはるかに安価である.しかし本法は測定上の前提として,呼吸系の運動は線形の電気的等価回路によって表しうる,という仮定を必要とし3,4),この意味で,体プレチスモグラフや食道バルーンによる気道抵抗の測定に比べ本法はより間接的な測定法と言える.
本検査法は,①測定手技が比較的容易であり,②被検者の協力を特に必要とせず,③連続(反復)測定が可能であり,④測定時間も短時間ですむ,などの利点を有し,測定装置の価格も体プレチスモグラフに比べればはるかに安価である.しかし本法は測定上の前提として,呼吸系の運動は線形の電気的等価回路によって表しうる,という仮定を必要とし3,4),この意味で,体プレチスモグラフや食道バルーンによる気道抵抗の測定に比べ本法はより間接的な測定法と言える.
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