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文献詳細

雑誌文献

検査と技術6巻8号

1978年08月発行

文献概要

技術講座 生化学

初速度分析法の組み立てと実際・I

著者: 溝口香代子1

所属機関: 1慶応義塾大学病院中央臨床検査部臨床化学

ページ範囲:P.627 - P.632

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 初めに初速度分析という言葉の定義を考えてみよう.初速度分析とは,化学反応のごく初期の速度を測定するという意味に用いられるが,反応初速度をそのまま測定するだけでは定量的な意味を持たない場合がある.化学反応速度が,測定しようとするモノの量と定量関係が成立するという特定の条件の下で測定され,かつ反応の進行過程が連続的に監視できて初めて,いわゆる初速度分析が成立するのである.したがってより正しい表現を用いるならば,反応速度の連続的計測による分析法と言うべきであろう.ここでは以上のような意味で初速度分析という言葉を用いることにする.
 反応速度は一般に,単位時間当たりの反応物または反応生成物の変化として測定することができる.この初速度分析は大別すると次の場合に適用される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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