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技術講座 生化学
初速度分析法の組み立てと実際・I
著者: 溝口香代子1
所属機関: 1慶応義塾大学病院中央臨床検査部臨床化学
ページ範囲:P.627 - P.632
文献購入ページに移動 初めに初速度分析という言葉の定義を考えてみよう.初速度分析とは,化学反応のごく初期の速度を測定するという意味に用いられるが,反応初速度をそのまま測定するだけでは定量的な意味を持たない場合がある.化学反応速度が,測定しようとするモノの量と定量関係が成立するという特定の条件の下で測定され,かつ反応の進行過程が連続的に監視できて初めて,いわゆる初速度分析が成立するのである.したがってより正しい表現を用いるならば,反応速度の連続的計測による分析法と言うべきであろう.ここでは以上のような意味で初速度分析という言葉を用いることにする.
反応速度は一般に,単位時間当たりの反応物または反応生成物の変化として測定することができる.この初速度分析は大別すると次の場合に適用される.
反応速度は一般に,単位時間当たりの反応物または反応生成物の変化として測定することができる.この初速度分析は大別すると次の場合に適用される.
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