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文献概要
測定法の基礎理論 なぜこうなるの?
不規則性抗体の測定
著者: 小島健一1
所属機関: 1新潟大学医療技術短期大学部
ページ範囲:P.706 - P.712
文献購入ページに移動 血液型抗原に対応する抗体のうち,例えばA型の人にみられる抗Bのように,免疫刺激なしに正常の人にみられる抗体は正常抗体または規則性抗体と呼ばれる.これに対し,ABO式以外の血液型抗原に対する抗体はすべて通常はみられないため,不規則性抗体(irregular or unexpected antibodies)と呼ばれる.
不規則性抗体の存在は免疫刺激とは必ずしも関係なく,自然抗体と免疫抗体とがある.例えば,大半のP2の人にみられる抗P1は4℃を至適とする抗体で,ほとんど正常抗体に近い.他方,抗Rh抗体は免疫刺激によって産生される抗体である.
不規則性抗体の存在は免疫刺激とは必ずしも関係なく,自然抗体と免疫抗体とがある.例えば,大半のP2の人にみられる抗P1は4℃を至適とする抗体で,ほとんど正常抗体に近い.他方,抗Rh抗体は免疫刺激によって産生される抗体である.
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