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文献詳細

雑誌文献

検査と技術6巻9号

1978年09月発行

文献概要

読んでみませんか英文論文

DNA組み替え研究と諸君

著者: 角尾道夫1

所属機関: 1日本医科大学薬理

ページ範囲:P.763 - P.765

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 DNA組み替え:Crickにより提案された中心ドグマ学説は,遺伝情報は実在のDNA分子から結果としての表現形タンパクへの流れだと,記述している.この学説のあるメカニズムは最近変更されたが,DNAとタンパクとの関係は一般に次のように総括される.DNA-(転写)→RNA-(ほん訳)→タンパク.実験室におけるDNA組み替え技術は,多くの自然に発生する生物過程を変化させる.一つあるいはそれ以上の異なったDNA鎖の導入(遺伝子復合体の中に組み込まれた)は,細胞,器管,器管系のある性質を変えるかもしれない.細菌は本質的には同じだとしても,病原性,代謝,代謝交換のような特徴は変わるかもしれない.自然界において,DNA鎖は染色体の部分にあり,染色体でのこの物質の交換は交差の際に起こる.第一前期の減数分裂では染色体は二倍体の状態でキアズマあるいは交差が認められる.結果として染色体上での遺伝子の交換から,組み替えられた減数分裂産物が生じる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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