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文献詳細

雑誌文献

検査と技術7巻1号

1979年01月発行

文献概要

マスターしよう基本操作

包埋センターの使い方—パラフィン包埋法

著者: 山田邦雄1 三友善夫1

所属機関: 1埼玉県立がんセンター病理部

ページ範囲:P.45 - P.52

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 近年,病理形態学的検査も検査数の増加に加えて,組織化学,電顕,染色体などの特殊な検査も求められ,限られた定員内で大量の病理組織標本を正確にしかも迅速に作製するためには,標本作製と保存の能率化が必要となっている.他の検査が機械化されている中で,病理検査が百年一日のように,紙片に糸と針で組織片をつなぎ,木片に貼付し,番号を書き,紙箱に詰めている手内職的な操作を続けているわけにはいかない.
 ティシューテックシステム(Tissue Tek System)は病理組織標本作製の固定から保存までの各操作過程をシステム化して,均一なパラフィン包埋ブロックを能率的,経済的,かつ簡単に組織標本の作製ができるように工夫された機器である.このティシューテックシステムの中で包埋センターを中心として,手術材料を例に切り出しから薄切パラフィン包埋ブロックの保存までの過程を呈示した.特に保存も薄切を終了したパラフィンブロックはファイリングキャビネットに番号順に整然と並べられ,再検査や研究時にいつでも自由に取り出して使用できるように大量のブロックの整理保管が可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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