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マスターしよう基本操作
包埋センターの使い方—パラフィン包埋法
著者: 山田邦雄1 三友善夫1
所属機関: 1埼玉県立がんセンター病理部
ページ範囲:P.45 - P.52
文献購入ページに移動 近年,病理形態学的検査も検査数の増加に加えて,組織化学,電顕,染色体などの特殊な検査も求められ,限られた定員内で大量の病理組織標本を正確にしかも迅速に作製するためには,標本作製と保存の能率化が必要となっている.他の検査が機械化されている中で,病理検査が百年一日のように,紙片に糸と針で組織片をつなぎ,木片に貼付し,番号を書き,紙箱に詰めている手内職的な操作を続けているわけにはいかない.
ティシューテックシステム(Tissue Tek System)は病理組織標本作製の固定から保存までの各操作過程をシステム化して,均一なパラフィン包埋ブロックを能率的,経済的,かつ簡単に組織標本の作製ができるように工夫された機器である.このティシューテックシステムの中で包埋センターを中心として,手術材料を例に切り出しから薄切パラフィン包埋ブロックの保存までの過程を呈示した.特に保存も薄切を終了したパラフィンブロックはファイリングキャビネットに番号順に整然と並べられ,再検査や研究時にいつでも自由に取り出して使用できるように大量のブロックの整理保管が可能である.
ティシューテックシステム(Tissue Tek System)は病理組織標本作製の固定から保存までの各操作過程をシステム化して,均一なパラフィン包埋ブロックを能率的,経済的,かつ簡単に組織標本の作製ができるように工夫された機器である.このティシューテックシステムの中で包埋センターを中心として,手術材料を例に切り出しから薄切パラフィン包埋ブロックの保存までの過程を呈示した.特に保存も薄切を終了したパラフィンブロックはファイリングキャビネットに番号順に整然と並べられ,再検査や研究時にいつでも自由に取り出して使用できるように大量のブロックの整理保管が可能である.
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