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コーヒーブレイク
縁の話
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ページ範囲:P.64 - P.64
文献購入ページに移動縁は仏教語(梵語)で,因と果の間を取りもつ言葉です.人間にもたらされたその状態は決して偶然のことではなく,すべて前世からの定め,すなわち,前世の善悪のために生じた業(ごう)によって生じる因が,この縁の助けで現世の果が生ずるというものです.つまり現世に良いことをすれば末世で良いことがあり,悪いことをすれば悪いことになるという因果応報の仲立ちをするのが縁というわけです.人の運の不思議さを思うと,現在のような無味乾燥した社会でもやはりこうした定めのようなものがあるように思われます.英語にも"君は我が運命"という歌があります.
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