文献詳細
文献概要
測定法の基礎理論 なぜこうなるの?
ガラス電極法によるpHメータ
著者: 遠藤治郎1
所属機関: 1(株)堀場製作所
ページ範囲:P.802 - P.807
文献購入ページに移動 pHの測定には,指示の正確なことと,測定の簡便なことから,ガラス電極法に基づくpHメータが用いられるのが一般である.ガラス電極によってpHの測定される可能性が見いだされたのは,今世紀の初頭である.それから70年を経た今日でもなお,ガラス電極におけるpH起電力発生の理論的な根拠は必ずしも明らかでないが,その測定値には極めて高い信頼性があって,あらゆる計測の分野で応く用いられている現状である.
ガラス電極の最も主要な部分である,pH応答性ガラス膜について言えば,既に1930年ごろに,Na2O・CaO・SiO2で構成されるガラスが,その優れた性能を高く評価された.その後のガラス組成の研究によって,今日では更に高性能の応答性ガラス膜が用いられるに至っている.
ガラス電極の最も主要な部分である,pH応答性ガラス膜について言えば,既に1930年ごろに,Na2O・CaO・SiO2で構成されるガラスが,その優れた性能を高く評価された.その後のガラス組成の研究によって,今日では更に高性能の応答性ガラス膜が用いられるに至っている.
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