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文献詳細

雑誌文献

検査と技術7巻10号

1979年10月発行

文献概要

知っておきたい検査機器

位相差顕微鏡

著者: 塩育1

所属機関: 1日本光学工業(株)光機事業部

ページ範囲:P.860 - P.863

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 我々人間の眼は明暗の差や色調の差を識別することができるが,生細胞や活動中の微生物の構造は無色透明であるので,このままでは極めて観察が困難である.染色を行えば対象物の死滅,微細構造の変形変質は避けられない.
 1935年,オランダのF.Zernikeによって発明された位相差顕微鏡は前述の問題を解決したもので,透明な対象物における光路差(屈折率の差と厚みの積)を明暗の差に変えて肉眼で識別できるようにし,染色することなく生体のまま観察できるようにした顕微鏡である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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