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文献詳細

雑誌文献

検査と技術7巻11号

1979年11月発行

測定法の基礎理論 なぜこうなるの?

イオン選択電極

著者: 遠藤治郎1

所属機関: 1(株)堀場製作所

ページ範囲:P.884 - P.888

文献概要

 イオン選択電極(イオン選択性膜電極)は,このものを溶液中に浸すだけで,溶液中の特定イオンの濃度(活量)を測定できる簡便さから,広く臨床化学分析に実用化されようとしている.
 イオン選択電極のうちで,最も早い時期から用いられているのは,ガラス膜pH電極である.ガラス膜pH電極の概要については,既に先号に述べたところであるが,溶液の水素イオン濃度に対応して,特殊なガラス膜に発生する電位差をその測定の原理としている.pH電極以外のイオン選択電極も,その測定原理はpH電極と異なるところのないものと理解されよう.すなわちイオン選択電極の感応膜(マトリックス)に発生する,溶液中の特定イオンの濃度に対応する電位差をもって,測定のよりどころとしている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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