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文献詳細

雑誌文献

検査と技術7巻11号

1979年11月発行

技術講座 血清

梅毒の血清学的診断法 Ⅳ—血清反応の種類と診断への応用

著者: 菅原孝雄1 笠松重雄 山屋駿一

所属機関: 1国立予防衛生研究所細菌第2部

ページ範囲:P.902 - P.909

文献概要

 梅毒を診断するためには,次の三つの方法を駆使して総合的に判定しなければならない.すなわち,①患者の問診及び臨床症状による診断,②梅毒の病原菌であるTreponema pallidum(TP)の検出,③血清反応による梅毒抗体の検出,などである.
 しかしながら,最近我が国においては,顕症梅毒をほとんど見ることができなくなってきており,臨床症状による診断はもはや成立しなくなってきた.同様に患部からのTP菌体の検出も,その機会がはなはだ少なくなり,診断としての有用性が低下している.したがって,血清反応による梅毒の診断は,ますます重要なものとなっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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