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文献詳細

雑誌文献

検査と技術7巻2号

1979年02月発行

技術講座 血液

超生体染色—ミトコンドリア,核小体,網赤血球

著者: 寺田秀夫1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院内科

ページ範囲:P.141 - P.145

文献概要

 超生体染色法(supravital staining)はSabin,Doau及びCunninghaw(1925)らにより,最初に検討されて以来,今日まで血球,特に白血球の幼若型やリンパ網内系細胞の鑑別に用いられてきた.しかしその所見については報告者により,多少の差異があるように思われる.
 そもそも超生体染色の本来の目的は,血球形態を生存している状態で観察することで,固定塗抹標本では明らかに認められないような種々の異なった形態像をも観察することである.しかし超生体染色法にもいろいろの欠点があり採血後速やかに観察する必要があり,普通のライト,ギムザまたはメイギムザ染色などのいわゆるRomanowsky染色で見られるアズール顆粒,寄生虫,中毒性顆粒などが見られず,採血後速やかに観察する必要があり,標本の保存が不可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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