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文献概要
知っておきたい検査機器
自動希釈器
著者: 藤川淳1
所属機関: 1朝日生命成人病研究所臨床検査科
ページ範囲:P.243 - P.246
文献購入ページに移動 最近の臨床化学分野では,測定法の改良,比色計の精度向上などによって血清必要量は大幅に減少した.過去10年前までは1項目当たり0.1〜1.0mlであったものが現在では0.01〜0.05mlに,更に0.01(10μl)以下になりつつある.そこで血清のような粘稠性のある検体10μl以下の超微量をいかに正確かつ精度よく採取するかが問題になる.現在臨床化学分野でサンズのマイクロピペットは安価で,かつ手軽なので最も多用されている.しかし,このサンズのピペットでも10〜20μlの検体採取に熟練すると精度は改善されるが,正確度に個人差が大きく,かつ製品による正確度の差が大きい.最近,用手法及び半自動分析に多数検体を短時間で正確かつ精度よく採取する手段として自動希釈器が利用されてきている.またディスクリート方式や遠心方式による自動分析装置の検体採取にも自動希釈器が採用されている.
そこで今回私たちが使用経験のあるマイクロメディク自動希釈器を中心に原理,機構及び取り扱い方などを中心に述べる.
そこで今回私たちが使用経験のあるマイクロメディク自動希釈器を中心に原理,機構及び取り扱い方などを中心に述べる.
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