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文献詳細

雑誌文献

検査と技術7巻3号

1979年03月発行

読んでみませんか英文雑誌

検査室でのサラセミアの検出

著者: 野本昭三1

所属機関: 1信州大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.267 - P.269

文献概要

 サラセミアは,ヘモグロビン合成の遺伝性疾患の不均一な(雑多な)グループで,α-サラセミアとβ-サラセミアに分けられる.これらの疾患に関する遺伝子は,比較的無症状で保持されており,検査室での一連の検査によって検出しうる.各群にいくつかの異なる遺伝子があるので,二つのわずかに異なる遺伝子による異種接合体が現れ,血色素病を伴ったこれらサラセミア遺伝子の相互作用はごく普通で,重篤な臨床疾患は普通,クーリー貧血のように,同種接合体において起こるだけである.検査室にとっての問題は,経済的かつ有効な方法で,他の小赤血球症や低血色素症からサラセミアの特性を区別することである.様々な提案が討論され,これらの素因の検出は,血色素病やサラセミアのための包括的なスクリーニング計画の一部であるべきことを示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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