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最近の検査技術
Immunofixation電気泳動法
著者: 大竹皓子1
所属機関: 1慶応義塾大学病院中央臨床検査部臨床化学
ページ範囲:P.339 - P.346
文献購入ページに移動 Immunofixation電気泳動法(IFE)とは,支持体に塗布した試料を電気泳動して分離した後,支持体上に直接抗血清を作用させて抗原抗体反応による免疫固定を行い,支持体に固着された不溶性の免疫複合物を染色して検出する方法である.この方法は抗原抗体反応を基本にして,微量の抗原を鋭敏かつ特異性をもって迅速に検出するために考案された方法と言える.電気泳動法と免疫反応を組み合わせた検査法としては,Grabar-Williams免疫電気泳動法(IEP)をはじめ,Crossed-Immunoelectrophoresisのような定量的免疫電気泳動法の類があるが,従来のこれらの方法に比べて,IFEの特徴としては,抗原は電気泳動された位置に拡散せずに固着されるため,電気泳動の分離条件が良ければ非常にシャープな線として泳動位置に検出される,検出感度が極あて鋭敏である,支持体としてはアガロースゲル,セルロースアセテート膜(セ・ア膜),デンプンゲル,薄層ポリアクリルアミドゲルなども適用できる点などがあげられる.
にAlperら1)がアガロースゲルを支持体とするIFEの原理と応用について報告して以来,血清,尿,髄液中のM蛋白の同定や遺伝的多型を有する蛋白の検索などに非常に有効な手段として注目されてきた2〜11).日常検査では特に血清蛋白異常症の迅速な分析方法として実用的であると考えられる.
にAlperら1)がアガロースゲルを支持体とするIFEの原理と応用について報告して以来,血清,尿,髄液中のM蛋白の同定や遺伝的多型を有する蛋白の検索などに非常に有効な手段として注目されてきた2〜11).日常検査では特に血清蛋白異常症の迅速な分析方法として実用的であると考えられる.
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