文献詳細
文献概要
コーヒーブレイク
一流の職人
著者:
所属機関:
ページ範囲:P.346 - P.346
文献購入ページに移動 我が家は大食漢が多いせいか,子供をはじめよく口内炎を起こす.その治療薬としてピオクタニン(紫色の色素)を,いつでも100ml入りのびんに入れて準備している.ある日,びんが倒れ,家内の晴れ着にかなり大量のピオクタニンが付いた.もう着物としては役立たないと思っていたところ,知人の紹介で,ある染み抜き家さんを訪ねてみることになった.
とても小さな古ぼけた典型的な京都の古い家で,外からは何をしているか分からないような家であった,"こんにちは"と数回となえて,ようやく出て来られたのは,人の良さそうなおじいさんであった,ピオクタニンと言っても分からないので,紫色のインクのような物が付いたと言って差し出すと,とにかくやってみるから1か月間預からしてくれということであった.
とても小さな古ぼけた典型的な京都の古い家で,外からは何をしているか分からないような家であった,"こんにちは"と数回となえて,ようやく出て来られたのは,人の良さそうなおじいさんであった,ピオクタニンと言っても分からないので,紫色のインクのような物が付いたと言って差し出すと,とにかくやってみるから1か月間預からしてくれということであった.
掲載誌情報