icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術7巻5号

1979年05月発行

文献概要

測定法の基礎理論 なぜこうなるの?

定量的免疫電気泳動法

著者: 大谷英樹1

所属機関: 1北里大学臨床病理

ページ範囲:P.370 - P.373

文献購入ページに移動
 血清中に存在する多種類の蛋白成分を同時に観察する方法として免疫電気泳動法がGrabarとWiliiams(1953)によって考案された.本法は血清蛋白の研究に画期的な進歩をもたらし,現在では日常の臨床検査法としても血清蛋白の分析になくてはならない方法として普及している.
 免疫電気泳動法は各蛋白成分を沈降線として観察するため,定量的に捕らえることはできない.そこで本法の原理を応用し,多種類の蛋白成分を同時に定量する試みとして定量的免疫電気泳動法(quantitative immunoelectrophoresis)が開発されたのである.この方法は二つの原理の組み合わせかり成り,まず,①電気泳動法によって血清蛋白を分画すること,次いで,②分画された蛋白成分に対して抗血清(抗体)を用い,抗原抗体反応を行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら