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文献詳細

雑誌文献

検査と技術7巻6号

1979年06月発行

文献概要

マスターしよう基本操作

ガラス定量容器の検定法

著者: 荒木仁子1

所属機関: 1東京女子医科大学生化学

ページ範囲:P.495 - P.502

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 ガラス定量容器として重要なのはメスフラスコ,ビュレット及びピペットの3種であり,精密を必要としない場合はメスシリンダーも使われる,これらの器具は計量法では化学用体積計と呼ばれ,政府検定に合格したものは"正"の字が刻印され,公差の範囲内で正確であり,分析結果の誤差が±1%程度まで許される場合は表示の値をそのまま信用してよい,標準液の標定のように精度の高い測定のときは器差をなるべく小さくするために使用者は自ら内容積を検定すべきである.更に0.1ml未満の体積計は計量法による検定を受けられず,また0.1ml以上のものも検定は使用者(代理として製造業者)の依頼によって行われる任意検定制のため,安い品物の中には検定を受けていない物もあり,自家検定が必要になる.ここでは重量法,殊に水を用いた場合の検定法を主として解説するが,これによって逆に初心者は量器をどのくらい正しく取り扱っているかを知ることができる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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