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測定法の基礎理論 なぜこうなるの?
粘液多糖類の染色—主として酸性ムコ多糖の組織化学について
著者: 渡辺洋望1
所属機関: 1東京医科大学病理学第1講座
ページ範囲:P.623 - P.629
文献購入ページに移動 従来,一般に粘液多糖類と称された物質の範囲は,時代及び研究者によって必ずしも一定していなかったが,これはこの種の物質に関する生化学及び組織化学の発達途上において,その性状に従ってこの語が用いられたためであろう.
Lison1)は,当時の生化学的知見に基づき,動物組織中の多糖類を組織化学的立場から,①単純多糖類,②粘液多糖類,③粘液蛋白,④糖蛋白,に分類し,それぞれの内容を表記し,このうち粘液多糖類については更に,a)中性粘液多糖類(キチン,ブタの胃粘液),b)酸性粘液多糖類(ヒアルロン酸,K. Meyerのいわゆるムコイチン硫酸,コンドロイチン硫酸,ヘパリン,ケラト硫酸など)に分類した.
Lison1)は,当時の生化学的知見に基づき,動物組織中の多糖類を組織化学的立場から,①単純多糖類,②粘液多糖類,③粘液蛋白,④糖蛋白,に分類し,それぞれの内容を表記し,このうち粘液多糖類については更に,a)中性粘液多糖類(キチン,ブタの胃粘液),b)酸性粘液多糖類(ヒアルロン酸,K. Meyerのいわゆるムコイチン硫酸,コンドロイチン硫酸,ヘパリン,ケラト硫酸など)に分類した.
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