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文献詳細

雑誌文献

検査と技術7巻8号

1979年08月発行

文献概要

マスターしよう基本操作

ロータリーミクロトームの使い方

著者: 服部進1 末吉徳芳1

所属機関: 1順天堂大学病理学教室

ページ範囲:P.643 - P.650

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 現在,組織標本作製に用いられているミクロトームには滑走式と回転式がある.この回転式(ミノー型)は欧米で日常のパラフィン切片標本作製に用いられているが,日本では一般に滑走式(ユング型)が使われ,回転式はその特徴を生かした用い方がされている.つまり連続切片または一つのブロックから多数の切片を得るようなときに回転式が用いられている.ここに紹介する電動による回転式のミクロトームはライツ社の電動式ミクロトームで,自動的に薄切された組織切片がリボン状に連なる連続切片として得られるように,切片移動用の回転式ベルトが付属されている.しかし,このベルトは静電気を帯びるために切片の巻き込みが生じるなど,使用上障害となる欠点がある.我々はこれらの点を解消するために電顕用薄切操作を応用してミクロトーム刀に大きな水槽を取り付けた.これにより障害になっていた帯電の欠点が解消されると同時に,短時間で自動的に大量の切片が作製出来るようになり,使用目的を選べば組織標本作製のために大いに力を発揮するものと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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