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ディスク法による薬剤感受性検査—1濃度法と3濃度法
著者: 小栗豊子1
所属機関: 1順天堂大学病院中央臨床検査室
ページ範囲:P.763 - P.770
文献購入ページに移動 ディスク法による薬剤感受性検査は,感染症治療のための有効薬剤の選択が主な目的である.現在,1濃度法,3濃度法が主として用いられているが,いずれの方法を用いるにしても,使用説明書に従って忠実に行うことが,正しい成績を得るための必須条件である.感性菌に認められる阻止円の大きさは,菌の増殖速度とディスクからの薬剤の拡散状態により決まる.それゆえ菌接種後は直ちにディスクを置かなければならない.また成績の判定は阻止円が明瞭な場合は再現性は良いが,二重の阻止円が認められる場合や,どこまでが阻止円なのか不明瞭な場合には成績に個人差を生ずることが予想される.判定の仕方にも習熟する一方,不明瞭な場合は再検を怠ってはならない.
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