文献詳細
文献概要
最近の検査技術
りん病の血清試験
著者: 亀井喜世子1
所属機関: 1帝京大学寄生虫学
ページ範囲:P.861 - P.864
文献購入ページに移動過去においては男性の急性りんならともかく,女性の不顕性感染,慢性感染に関する検査は専門医にとってすら,頼りないものであった.その後,選択培地などの改良が進み,検査結果の信頼性も高くなってきた.しかし患者材料から,菌を分離,同定し,最終診断を下すまで,数日あるいは週を越える日数が必要であり,患者の多くは開業医などの,性病専門医以外の医者によって治療され,なんら検査を受けることなしに,"疑わしきは罰する"という方針で処置されてきた.そこで必要とされるのが,より簡単で迅速,更に欲を言えば敏感で特異性の高い,どこでも行える検査方法ということになる.
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