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文献詳細

雑誌文献

検査と技術8巻11号

1980年11月発行

文献概要

コーヒーブレイク

核融合研究センター見学

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所属機関:

ページ範囲:P.959 - P.959

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 昭和55年6月14日宇治市にある京大ヘリオトロン核融合研究センターに,実験装置"ヘリオトロンE"が完成し,その竣工式があり招かれて行った.
 21世紀のエネルギー源として,核融合が有望であり,海水中に含まれている重水素,三重水素を用い,ヘリウム原子核を作るなどの核融合反応(この際,ばくだいなエネルギーが出る)は,太陽エネルギーの源となっているものである.つまり,太陽で起きている現象を地上で再現しようとするものである.この現象を引き起こすのには,約1億度の超高温プラズマ(原子核と電子がバラバラに飛びまわる状態)を,1〜2秒間,1立方センチ当たり1千兆個封じ込める技術が必要である.この実験のため"ヘリオトロンE"装置が作られたのである.昭和51年から総額91億円の建設費がかけられたというから,その偉大さは想像できる。本装置では,1千万度の超高温が出せると言われ,核融合炉の一歩手前まできたと言える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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