文献詳細
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文献概要
昭和55年6月14日宇治市にある京大ヘリオトロン核融合研究センターに,実験装置"ヘリオトロンE"が完成し,その竣工式があり招かれて行った.
21世紀のエネルギー源として,核融合が有望であり,海水中に含まれている重水素,三重水素を用い,ヘリウム原子核を作るなどの核融合反応(この際,ばくだいなエネルギーが出る)は,太陽エネルギーの源となっているものである.つまり,太陽で起きている現象を地上で再現しようとするものである.この現象を引き起こすのには,約1億度の超高温プラズマ(原子核と電子がバラバラに飛びまわる状態)を,1〜2秒間,1立方センチ当たり1千兆個封じ込める技術が必要である.この実験のため"ヘリオトロンE"装置が作られたのである.昭和51年から総額91億円の建設費がかけられたというから,その偉大さは想像できる。本装置では,1千万度の超高温が出せると言われ,核融合炉の一歩手前まできたと言える。
21世紀のエネルギー源として,核融合が有望であり,海水中に含まれている重水素,三重水素を用い,ヘリウム原子核を作るなどの核融合反応(この際,ばくだいなエネルギーが出る)は,太陽エネルギーの源となっているものである.つまり,太陽で起きている現象を地上で再現しようとするものである.この現象を引き起こすのには,約1億度の超高温プラズマ(原子核と電子がバラバラに飛びまわる状態)を,1〜2秒間,1立方センチ当たり1千兆個封じ込める技術が必要である.この実験のため"ヘリオトロンE"装置が作られたのである.昭和51年から総額91億円の建設費がかけられたというから,その偉大さは想像できる。本装置では,1千万度の超高温が出せると言われ,核融合炉の一歩手前まできたと言える。
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