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文献詳細

雑誌文献

検査と技術8巻12号

1980年12月発行

文献概要

病気のはなし

腎盂腎炎をめぐって

著者: 石川栄世1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学病理

ページ範囲:P.966 - P.970

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 腎盂腎炎(pyelonephritis)とは腎実質と腎盂とがともにおかされる非特異的細菌感染のことを言う.細菌として最も高頻度に認められるのは大腸菌(E. coli),特に06-1326株であるこの病的状態は単独に発生することもあるが,多くの場合下部尿路系の通過障害(あるいは閉塞)やほかの要因によって二次的に起こる.日常しばしば遭遇する疾患であるが,単なる細菌感染のみの場合は,適切な抗生物質投与により完全に治癒する.しかしながら,中途半端な薬物療法が行われたり,また要因の除去が行われないと,やがては慢性化し,重大な事態をひき起こすことになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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