文献詳細
文献概要
検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
赤血球寿命
著者: 刈米重夫1
所属機関: 1福島医科大学内科
ページ範囲:P.978 - P.984
文献購入ページに移動 身体の臓器,組織を構成する細胞は新しく生成し,古いものから崩壊死滅して,いつでもほぼ一定の量を保持すべくバランスを保っている.しかし多くの場合,この細胞の生まれてから死ぬまでの期間,すなわち寿命を測定することは難しい.血球は血液の成分の一つとして,採血という比較的簡単な操作で,時間を追って試料を得られるので,その寿命を臨床的に測定出来る数少ない例である.
赤血球は血液容積の約1/2弱を占め(ヘマトクリット45%)ており,しかも血管の中が唯一の機能部位であり,血管外へ出れば崩壊死滅するので,この赤血球は最も容易に正確な寿命を測定出来る血球である.
赤血球は血液容積の約1/2弱を占め(ヘマトクリット45%)ており,しかも血管の中が唯一の機能部位であり,血管外へ出れば崩壊死滅するので,この赤血球は最も容易に正確な寿命を測定出来る血球である.
掲載誌情報