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文献詳細

雑誌文献

検査と技術8巻12号

1980年12月発行

文献概要

検査法の基礎理論 なぜこうなるの?

赤血球寿命

著者: 刈米重夫1

所属機関: 1福島医科大学内科

ページ範囲:P.978 - P.984

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 身体の臓器,組織を構成する細胞は新しく生成し,古いものから崩壊死滅して,いつでもほぼ一定の量を保持すべくバランスを保っている.しかし多くの場合,この細胞の生まれてから死ぬまでの期間,すなわち寿命を測定することは難しい.血球は血液の成分の一つとして,採血という比較的簡単な操作で,時間を追って試料を得られるので,その寿命を臨床的に測定出来る数少ない例である.
 赤血球は血液容積の約1/2弱を占め(ヘマトクリット45%)ており,しかも血管の中が唯一の機能部位であり,血管外へ出れば崩壊死滅するので,この赤血球は最も容易に正確な寿命を測定出来る血球である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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