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文献詳細

雑誌文献

検査と技術8巻12号

1980年12月発行

文献概要

技術講座 生化学

遊離脂肪酸の定量法

著者: 岡部紘明1 野間昭夫

所属機関: 1東京都養育院付属病院研究検査部

ページ範囲:P.995 - P.1000

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 遊離脂肪酸(free fatty acid, FFA)はエステル化されていない脂肪酸であり,非エステル型脂肪酸(non-esterified fatty acid, NEFA)とも呼ばれるが,現在はFFAが一般名として用いられている.
 血清脂質は蛋白と結合することによって水に可溶な状態で存在している.トリグリセリド,コレステロール及びリン脂質はキロミクロン(chylomicron),超低比重リポ蛋白(very low densitylipoprotein, VLDL),低比重リポ蛋白(low densitylipoprotein, LDL)及び高比重リポ蛋白(highdensity lipoprotein, HDL)というリボ蛋白を形成している.しかしFFAの大部分はアルブミンと結合した型で血中に溶存し,ごく一部のものがリポ蛋白や赤血球などに結合している.このアルブミンとFFAの結合に関しては多くの研究があるが,現在のところ,完全に解明されたわけではない.このアルブミンとFFAの結合という問題は,エネルギー源としてのFFAを各組織に運ぶ形態として極めて重要な意義を持っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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