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文献詳細

雑誌文献

検査と技術8巻12号

1980年12月発行

文献概要

コーヒーブレイク

鴟尾放光

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所属機関:

ページ範囲:P.1006 - P.1006

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 57.0m,50.5m,49.1mは,世界最大の木造建築物である奈良東大寺金堂(大仏殿)の間口(東西),奥行(南北)高さの寸法である.
 天平勝宝4年(750年),聖武天皇の発願で建立されたのは今から1230年余前であって,この創建当初の建物は間口が11間と現在の建物より4間約29m広く,壮大なものであったと言われる.その後1180年南都焼討ちで焼失,1195年再建,そして1567年三好・松永の戦乱で再び焼失,1688年から再建の工事が始まったが,資材調達が困難で,正面11間から7間に縮小し,柱はすべて寄木造りの合成円柱となったと言う.そして大仏殿の屋根を支える長さ,35m,直径1.5mの2本の巨材がなかなか得られず,やっと九州の山中で発見,鹿児島湾から海路大阪へ,さらに淀川から木津川まで湖って,大津から奈良まで,陸路数万の人により運ばれたが,伐り倒してから1年余を要したという.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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